効果的なトレーニングメニューの作り方・その3~「バリエーションを増やそう」
初心者にも分かりやすく、中級者以上にステップアップしたい人にも為になる。
トレーニングメニューを組むために必要な基礎知識をプロトレーナーが紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
前回までで、体を分割して考える方法と、生活の中でトレーニング時間の確保をしましょうという話をしました。
効果的なトレーニングメニューの作り方・その1~「体を分割して考える」
効果的なトレーニングメニューの作り方・その2~「生活スタイルを考える」
第3弾の今回は、トレーニング種目の種類について書きます。
まずはBIG3に代表される大筋群のコンパウンド種目を習得する。
BIG3とは、ベンチプレス・スクワット・デッドリフトの3種目のこと。
コンパウンド種目とは、複数の関節を同時に動かす種目のこと。
複数の関節を使う動きをする事で、より多くの部位の筋肉を同時に鍛えることができ、時間効率もよくなります。
ベンチプレス…肩関節と肘関節を使う押す動作。大胸筋・三角筋前部・上腕三頭筋。
スクワット…股関節と膝関節を使う押す動作。大殿筋・大腿四頭筋・ハムストリングス。
デッドリフト… 股関節と膝関節を使う引く動作。ハムストリングス・僧帽筋・大殿筋・脊柱起立筋。
これに加えて
チンニング(ラットプルダウン)… 肩関節と肘関節を使う引く動作。広背筋・大円筋・僧帽筋下部。
以上の4種目で、全身の主要な筋肉は、すべてカバーできます。
各部位をターゲットとしたアイソレート種目を追加する。
アイソレート種目とは、単関節の動作による種目のこと。
上記のコンパウンド種目に対して、よりターゲットにフォーカスした集中的なトレーニングができます。
たとえば、コンパウンド種目であるベンチプレスでは、上半身の押す側の動きをする筋肉をまとめて使いますが、ダンベルフライのようなアイソレート種目では、より純粋な大胸筋の動きの中で、負荷をかけていく事が可能になります。
ベンチプレスでは、上腕三頭筋ばかり使ってしまうという人にもおすすめです。
腕・肩・腹筋などの小筋群の種目も取り入れる。
コンパウンド種目で、補助的に使う小筋群。
それらを個別に追い込める種目を追加してみましょう。
腕、肩、腹筋などは、体形にも大きく影響がある重要な部位です。
こういった種目を取り入れる事で、ワンランク上の体を目指せます。
愛知県東海市出身
トレーナー歴は、1999年から。2002年に憧れだったプロレスラーになり、メキシコ修業を経て、みちのくプロレスや大阪プロレスにレギュラー参戦。
その後オーストラリアとイギリスを主戦場に海外遠征を繰り返したが、結婚を機にプロレスを引退。2足のわらじからトレーナーに専念し、今に至る。
トレーニング歴は、1996年から。
科学的理論と自身を実験台にした経験を武器に、進化し続ける事を信念とする。