大腰筋パラドクスとは
突然暑い日があったりで、「もう夏だ~」なんて声も聞こえますが、まだ5月ですよ。
今日は、大腰筋について考えてみます。
パラドクスとは
パラドックス (paradox) とは、正しそうな前提と、妥当に思える推論から、受け入れがたい結論が得られる事を指す言葉である。逆説、背理、逆理とも言われる。
数学以外の分野では「パラドックス」という言葉はよりラフに用いられ、「ジレンマ」、「矛盾」、「意図に反した結果」、「理論と現実のギャップ」等、文脈により様々な意味に用いられる。
(Wikipediaより)
つまり、大腰筋の働きについて考えると、矛盾しているような事があらわれる話です。
皆さんこんにちは。
岡崎市・パーソナルトレーニングジム姿、マネージャーの井上です。
パーソナルに来られるお客様の中で、カウンセリングの段階でお話を聞いていると、「猫背」を治したいという方がかなり多いように感じます。
姿勢矯正、特に猫背や巻き肩、反り腰の改善など、筋肉をつけて姿勢を改善したい考える方は、とても多いです。
中には
長時間座りっぱなしのデスクワークで長年働いていて、骨盤を後傾させた姿勢で続けているせいで、固まってしまった方や
骨盤を前傾させて反り腰で支える習慣から腰椎のS字が深くなり、内臓が押し出されて下腹部が出てしまっている人もいます。
こういった方は、上半身の重さを腰側の筋肉だけで支えることで、腰は常に緊張状態にあり、腹筋は使わないためにどんどん弱くなっていく…
慢性的な腰痛に苦しむ方も少なくありません。
これらは、ダイエット目的に人にも共通して言えますが、
そもそもやせること(体脂肪を減らすこと)が、目的達成(やせて見えること)につながらないんですよね。
骨盤は、前傾しすぎても、後傾しすぎても、猫背につながるんです。
足の裏やおしりで体重を支える時、下の方で起こった歪みは、上の方でバランスを取らないと倒れてしまいますからね。
結果、首を前に突き出してバランスをとるため、猫背になってしまいます。
では、それを筋トレで筋肉をつけることで、改善できないのか…
いったいどの筋肉を鍛えたら直接的に効果があるのでしょう?
骨盤の前傾が強い人は、後傾させる筋肉を鍛えればいいのではないか。
その逆もしかり。
という事になります。
では、骨盤を前傾させるのに使う筋肉は、なにか?というと、タイトルにもある通り大腰筋です。
そして、骨盤を後傾させる筋肉も実は大腰筋なのです。
これは、大腰筋パラドクスとも言うそうです。
つまり、矛盾点ですね。
通常筋肉は、表裏一体で対になる筋肉がバランスをとっています。
これは拮抗筋と言って、例えば肘を曲げる上腕二頭筋と肘を伸ばす上腕三頭筋のように、逆の動きをする筋肉が関節の反対側にあるのです。
大腰筋の拮抗筋は、大腰筋自身?ということになるのです。
骨盤を前後傾させるという意味では…ですが。
体の構造の神秘は、さておき
大腰筋の筋トレをメニューにとりいれて、損はなさそうですね。
ちなみに大腰筋は、運動能力にもかなり関係していると言われています。
姿勢改善だけでなく、スポーツをする人にも、ぜひ大腰筋トレーニングをお勧めします。
豊田市、岡崎市でパーソナルトレーニングジムをお探しの方は、是非お問い合わせ下さい!!
肉体改造、ダイエット、スポーツパフォーマンス向上等はお任せください!
愛知県東海市出身
トレーナー歴は、1999年から。2002年に憧れだったプロレスラーになり、メキシコ修業を経て、みちのくプロレスや大阪プロレスにレギュラー参戦。
その後オーストラリアとイギリスを主戦場に海外遠征を繰り返したが、結婚を機にプロレスを引退。2足のわらじからトレーナーに専念し、今に至る。
トレーニング歴は、1996年から。
科学的理論と自身を実験台にした経験を武器に、進化し続ける事を信念とする。